Barnes 認証テストモジュール
ブランド認証向けのテストモジュール群。各ブランドが認定試験で使うのと同じ詳細なテストで、提出前にカード・モバイルを事前検証(プリサーティフィケーション)します。ブランド公認。CPT 3000v3CL/CAT 3000v3CL、および新世代CPT v4プラットフォーム上で統合シナリオとして動作します。
解決する検証課題
Barnes 認証テストモジュールは、各ブランドが認定試験で使用するものと同等の詳細なテストを、提出前に自社内で実施できます。認証提出後の差し戻しリスクを、事前検証によって低減します。
テストケース網羅範囲
ブランド提出前の事前検証(プリサーティフィケーション)を行います。
| 観点 | カバー範囲 |
|---|---|
| 試験内容 | 各ブランドの認定試験と同等の詳細テスト |
| 対象 | カード / モバイル |
| 目的 | 提出前の不合格リスク低減 |
| 位置付け | 公認モジュールによる事前検証 |
| インターフェース | 接触 / 非接触 |
対応端末・環境
ブランド提出前の事前検証工程での使用を想定。対応ブランド・モジュール構成は見積時に確認します。
主要モジュール
| Visa GPR PVT(v4.3) | VIS・VCPS・VMCPS・VMPAを検証。欧州を除く全地域対応(White Plastic CardはVisaラボ提出)。Self-Certificationモジュールにより「Pass」達成後はCCRTレポート提出で完結(物理カード送付不要) |
| Visa Global Self-Service PVT | US・AP・MEA・CAN・LAC地域のVisa Global PVT認定。新世代CPT v4プラットフォーム上で動作、機械可読レポート対応 |
| Visa Europe Self-Service PVT | Visa Europe認定。CPT3000v3+3K7リーダー構成。CCRTレポートをVisaへ提出 |
| Mastercard CPV PVT2.0 | Mastercard Worldwide公認。Mastercard Profile Advisor v1.3.17以降・Rule Set v320以降に対応。Cirrus・Maestro・MAS4C・PayPass・M/Chip Advance・デュアルIF・モバイルまで全形態を検証。CPT v4上で動作 |
| Discover D-PAS / D-PAS Connect | Discover公認。接触・デュアルIF・US Debitを検証。D-PAS ConnectモジュールはDPAS Connect 2.x(2025年12月版ルール)対応、CPT v4上で動作 |
| JCB | J/Smart 2(接触)・J/Smart 3(DI)・JCBモバイルアプリを検証 |
対応スキーム一覧
Afrigo/American Express/ATH/BancNet/BKM Troy/CPA/CPACE/Credibanco/CUP・F-CUP/Discover D-PAS CPV/EBC/eftpos(CPC)/EMVCO L3 QT/GIE CB/GIMAC/Interac/Jaywan/JCB J/Smart・HCE/HPA/mada/Mastercard CPV PVT2/MCCS/NCCC/NETS(Wise RSA含む)/NSICCS/PayPak/PBOC/Pure/RuPay PVT/Troy BKM/Twin/Taka Pay/Verve/Visa GPR PVT・EU/Global Self-Certification ほか。各スキームの最新仕様に合わせてテストスクリプトを継続更新(Barnesサイトからダウンロード提供)。
最新の対応モジュール・版(例:CPT v4 v4.3.1〈2026年5月〉でD-PAS Connect 2.x新モジュール、Visa Global Self-Service・Mastercard PVT・JCB PVT更新)は見積時に確認します。
認証における位置付け
各ブランドの承認モジュールは、ブランド側が Qualification で用いるものと同等の詳細なテストを使用します。ただし「事前検証」「自己認証」「正式ラボ認証」は同じではありません。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 事前検証(プリサーティフィケーション) | 提出前に自社で不合格リスクを下げる。認証そのものではありません |
| 自己認証(Self-Certification) | Pass後にレポート(CCRT等)を提出し、物理カード提出の代わりに認証証跡として扱える範囲があります |
| 正式ラボ認証 | ブランドと地域によっては、物理カード提出や認定ラボ試験が残ります |
Visa Global と Visa Europe は別モジュールです。適用範囲は対象ブランド・地域・カード種別によって変わるため、提出要件は事前にご確認ください。
試験構成(データフロー)
| 段 | 要素 |
|---|---|
| 1 | カード/モバイルデバイス |
| 2 | 3K7・PC/SC・NFC・SWP 等のリーダー |
| 3 | CPT/CAT テストプラットフォーム |
| 4 | ブランド固有 Certification Test Module |
| 5 | Issuer Profile/VPA/MPA/ICS |
| 6 | 必要に応じて Host Simulation + HSM |
| 7 | Pass/Fail・Engineering Log・認証提出用レポート |
暗号処理を含む Script Processing 試験には Host Simulation/HSM が必要です。
CPT / CAT シリーズの選び分け
CPTは「決められた仕様に合っているかを検査する」製品、CATは「検査ロジックそのものを開発できる」製品です。認証モジュールはCPT/CAT上で動作する追加ソフトウェアで、単独製品ではありません。
| 製品 | 主な役割 | 対象インターフェース | 独自スクリプト開発 |
|---|---|---|---|
| CPT 3000v3 | 接触EMVカード/磁気ストライプのPVT | 接触IC・磁気 | 原則なし(QuickTest設定中心) |
| CPT 3000v3CL | 非接触・デュアルI/Fを含むPVT | 接触・非接触・磁気・NFCデバイス | 原則なし |
| CPT 3000v3ML | モバイル決済・SIM/UICCの検証 | NFC・SWP・接触・非接触 | 原則なし |
| CAT 3000v3 / CL / ML | CPT機能+独自テストスクリプト開発 | 構成による | あり(Tcl) |
| 認証テストモジュール | ブランド固有のPVT/認証試験 | モジュールによる | ブランド定義済み |
| G2V2 Tachograph Card Test Tool | デジタル/スマートタコグラフカードの検証 | ISO/IEC 7816 接触 | — |
プラットフォーム世代(v3 と v4)
調達時にご確認いただきたい点です。Barnes 公式サポート情報では、CPT 3000v3/CAT 3000v3 の現行コア版は 3.71.0(2026年3月31日)、CPT v4 は 4.3.1.239(2026年5月15日)です。v3系は Visa Europe Self-Service やその他スキームの認証モジュール、品質管理(Quality Control)で引き続き現行版が提供されています。一方、Mastercard・Visa Global Self-Service・JCB・Discover の各認証モジュールは CPT v4 側で提供されます。対応モジュール、ライブラリ版、認証スキームは導入時に再確認します。
| 状況 | 推奨する判断 |
|---|---|
| 既設 CPT 3000v3 で既存カードを継続検査 | v3 の保守継続が可能な場合があります |
| 新規導入 | 原則として CPT v4 を先に検討します |
| 特定ブランドの旧モジュールを利用 | v3 互換性を個別に確認します |
| Visa / Mastercard の最新自己認証 | v4 が必要になる可能性が高い構成です |
| CAT の独自スクリプト資産がある | v4 への移行可否、Tcl 互換性、変換費用を確認します |
| v3CL / v3ML 専用リーダーを所有 | v4 での再利用可否を確認します |
本体を導入すれば全ブランドの認証が可能になる構成ではありません。本体、CL/ML機能、ブランドモジュール、Host Simulation、HSM接続、リーダー、保守・スクリプト更新が、それぞれライセンスまたはオプションになる場合があります。新規のご提案では v4 を基本プラットフォームとし、必要なモジュールを個別構成することをお勧めしています。
導入構成の例
用途に応じて必要な要素が変わります。見積時にはリーダーとライセンスのインターフェース範囲を必ず確認します。
| 用途 | 構成要素 |
|---|---|
| EMVカードの標準構成 | CPT v4 または CPT 3000v3 + Barnes 3K7 Triple Interface Reader + 対象ブランド用PVTスクリプト + 対象ブランド Certification Module + 年間保守/スクリプト更新 |
| 暗号検証を含む構成 | 上記 + Host Simulation Module + 発行者鍵、または HSM Interface + 対象HSM |
| 独自カードアプリ開発 | CAT 3000v3CL/後継CAT環境 + Tcl Script Development + 接触/非接触リーダー + 必要に応じて Host Simulation/HSM |
| モバイル/UICC | CPT または CAT の ML 構成 + SWP Reader + NFC Reader + 実機ハンドセット + 対象モバイルブランドスクリプト |
| タコグラフカード | G2V2 Tachograph Card Test Tool + ISO 7816対応リーダー + G1/G2V1/G2V2テストスイート + 対象カード種別ライセンス + テスト証明書/鍵セット + 必要に応じてHSM |
導入用途
- 新規開発時の カード発行・QC 検証立ち上げ
- 構成変更・アップデート後の回帰
- 認証取得に向けた前段の網羅確認
認証との関係
このレイヤーの認証(横断領域)と連携します。認証取得そのものは認証サービスへ導線します。
