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L3 · 端末統合・ブランド認定

ICCSim Dev

ICCSim カード上で動作する独自テストスクリプトを作成する開発ツールです。TMat が既存のブランド試験を実行するのに対し、Dev はカード側の動作やデータを自由に作り変え、異常カードやネガティブ試験用のプロファイルを開発します。

ベンダー ICC 規格 EMV L2 / L3 ソフトウェア L2 / L3 横断

解決する検証課題

ブランド標準の試験スイートでは作れないカード条件を、自社で用意できます。必須タグ欠落や不正フォーマットなど、意図的に異常なカードを作ってPOS/ATM側の挙動を確認できます。

開発できる範囲

既存スクリプトの流用、実カードのクローン、ゼロからの新規作成に対応します。

観点カバー範囲
スクリプト作成方法既存ICCSimスクリプトのインポート / 物理テストカードを読み取りクローンをテンプレート化 / Card Configuration と Building Block から新規作成
編集範囲スクリプト内の任意のEMVタグまたはバイトを変更可能
作成できる異常カード例必須タグ欠落 / 不正なタグ長・フォーマット / 非対応AID / 異常なAIP・AFL・CVM List / PANとTrack 2の不整合 / 期限切れ / オンライン強制 / オフライン拒否 / AAC・ARQC・TC分岐 / 不正Status Word / SDA証明書異常
補助機能Tag Change Facility / DES Calculator / Certificate Generator / Card Data Capture・Cloning
プロジェクト構造Test Scripts(動作シナリオ)/ Components(共通ブロック)/ Data Tables(タグ・値・暗号データ)/ Output Directory
出力作成したスクリプトをICCSimカードへダウンロードしてPOS/ATM試験に使用
インターフェース接触 / 非接触 / デュアル

対応端末・環境

作成したカードは開発・デバッグ・QA・回帰試験に使用します。POS/ATMの実機に対して独自プロファイルを提示できます。

認証本番は ICCSimTMat(認定スイート)で実施。開発段階の作り込み・デバッグ用途。

認証上の制限

ICCSimDev で作成した独自スクリプトは、開発・デバッグ・QA・回帰試験には有効ですが、作成しただけでブランド認定テストケースになるわけではありません。正式認証では、対象ブランドが承認した TMat のテストスイートと所定のテストケースを使用します。

証明書を再生成した場合は、通常のブランドCA鍵ではなく独自テスト鍵を使用するため、対応する新しいCA公開鍵を試験端末へロードする必要があります。ICCSimDev で作った独自証明書は、そのまま市中の本番端末で認証されるものではなく、端末側も専用テスト鍵構成へ変更した閉じた開発環境で使用します。

ICC Solutions 製品の使い分け

汎用の ICCSimTMat、Fiserv専用キット、Worldpay専用 VIABLE は明確に分かれています。

比較項目TMatTMat for FiservICCSimDevMerchant CardsVIABLE
汎用/専用汎用Fiserv専用汎用開発汎用簡易カードWorldpay専用
主対象ベンダー・ラボ・アクワイアラFiserv加盟店・ISVEMV開発者店舗・保守・教育Worldpay加盟店・ISV
Level 2対応スイートあり主にL3独自開発試験不可主にL3
Level 3対応対応正式認証用ではない不可対応
ホスト連携外部またはシミュレータFiserv Portal連携目的外テストホストが必要内蔵閉ループ
ネガティブ試験ブランドケース範囲Fiservケース範囲自由度が高い限定的Worldpayケース範囲
自動解析ありありスクリプト開発中心なしあり
認証提出スイートによるFiserv向け原則不可不可Worldpay向け
PaytestProbe対応対応生成カード中心非対応対応

工程で見る製品の位置

カード発行側の Barnes 製品と ICC Solutions 製品は競合ではなく、工程が異なります。

工程製品目的
カード発行側Barnes CPTカード内データ・証明書・EMVタグ・磁気データを検査
カード・端末開発ICCSimDev異常カード・独自カード・ネガティブ試験を開発
端末カーネルICCSimTMat Level 2EMVカーネル/Reader Application を検証
完成POS・ATMICCSimTMat Level 3ブランド統合試験
特定アクワイアラTMat for Fiserv / VIABLEFiserv/Worldpay の認証工程
店舗配備後Merchant Test Cards簡易確認・回帰試験・スタッフ教育

ご提案前に確認する項目

構成を確定する前に、次の点を伺います。

区分確認事項
試験範囲接触・非接触・磁気のどこまでか/Level 2、Level 3、または両方か
対象POS・ATM・Tap to Phone・Transit・Fuel のどれか/対象ブランドとテストスイートの正確なバージョン
接続先Fiserv・Worldpay・その他アクワイアラのどこへ接続するか
方式物理ICCSimカード方式か PaytestProbe 方式か/フォールバック試験用の物理カードが含まれるか/Host Simulator が必要か
ライセンス・保守初年度以降の保守料金と更新停止時の扱い/テストカードの有効期限/ブランド認定スイートと開発用スクリプトのライセンス区分
自動化Auto API とロボット連携の API 仕様/ICCSimDev で生成したカードと TMat の互換性
国内要件日本国内アクワイアラ向けの個別 L3 テストプランが提供されるか

日本市場では「国際ブランドの L3 スイートに対応していること」と「国内アクワイアラがその結果を認証として受け付けること」は別問題です。ブランド・アクワイアラ・決済ゲートウェイ・端末構成の4点を確認したうえで製品構成を確定します。

選定ガイド — ICC製品のどれが合うか

ICCの製品は「認証を通す」「開発で確認する」「店舗で確認する」で分かれます。

製品こういう検討なら
ICCSimTMatブランド認定(L2/L3)を正式に通す。受入試験を認定スイートで管理・実行したい
ICCSimTMat for FiservFiserv経由の加盟店・ISV認証。ポータル連携でテストログを直接アップロードしたい
★ ICCSimDev(本ページ)独自カード応答や異常条件を自作したい(ネガティブ試験・デバッグ用)
VIABLE実店舗構成(クローズドループ)で加盟店・ISVの受入試験をまとめて行いたい
Merchant Test Cards物理カードで端末構成の確認・回帰・店員トレーニングをしたい
試験・認証サービス自社で試験を回さず、認証取得まで任せたい

導入用途

  • 新規開発時の L3 検証立ち上げ
  • 構成変更・アップデート後の回帰
  • 認証取得に向けた前段の網羅確認

認証との関係

開発・デバッグ用のツールです。正式なブランド認定は ICCSimTMat の認定スイートで実施します。