Barnes タコグラフカード テストツール
EUスマートタコグラフ規制(G2V2)に対応した接触カード(ISO 7816)テストツール。ドライバー・ワークショップ・コントロール・カンパニーの4カード種を、第1世代(G1)から最新のG2V2まで単一プラットフォームで検証します。2026年5月リリース。
解決する検証課題
EUのG2V2スマートタコグラフ義務化が完全施行段階に入り(小型商用車への拡大は2026年7月1日から)、不適合カードを発行するコストはかつてなく高くなっています。カードメーカー・パーソナライゼーションビューロー・発行当局・フリート事業者に対し、「すべてのカードを、車両に届く前に検証済みにする」ための手段を提供します。
検証範囲
| 対応カード種 | ドライバーカード/ワークショップカード/コントロールカード/カンパニーカードの4種 |
| 対応世代 | G1〜G2V2(第1世代の後方互換、最新G2V2のEUスマートタコグラフ規制対応まで単一プラットフォーム) |
| 準拠規則 | Commission Implementing Regulation (EU) 2016/799(2016年3月18日・G1&G2V1)/(EU) 2021/1228(2021年7月16日・G2V2) |
| 試験内容 | Masterfile・G1・G2アプリケーション横断のEF(Elementary File)検査(存在・長さ・値)/PKI検証(デジタル署名による真正性確認)/相互認証シーケンス(G1・G2V2両方の暗号ハンドシェイク)/セキュアセッション管理(暗号化チャネルの機密性・完全性)/G2V2固有データ構造(拡張56日活動データ・2021/1228新EFフォーマット) |
| レポート | Instant Result Summary(PASS/FAILとエラーコード・コメント)/全試験の詳細レポート/Details Tree・Engineering Logビュー |
| 構成 | PC/SCリーダー(接触チップ ISO 7816 Class A/B/C・T=0/T=1・フルサイズスロット・5V/3V/1.8V・USB CCID)+専用ソフトウェア |
カード種別と鍵構成
EU Smart Tachograph PKI では、カード種別ごとに保持する鍵と証明書が異なります。
| カード | 所有者・用途 | 主要暗号要素 |
|---|---|---|
| Driver Card | 運転者。運転・休憩・作業・位置情報の記録と本人識別 | Card_MA・Card_Sign |
| Company Card | 運送事業者。車載器データの会社ロック/アンロック、会社データ読出し | Card_MA |
| Workshop Card | 認定整備・校正事業者。車載器の設置・起動・ペアリング・校正・検査 | Card_MA・Card_Sign・KM-WC・KDSRC |
| Control Card | 警察・執行当局。会社ロックを越えた検査、データ読出し | Card_MA・KDSRC |
世代の整理
| 世代 | 位置付け |
|---|---|
| G1 | 初代デジタルタコグラフ |
| G2V1 | Smart Tachograph Version 1 |
| G2V2 | Smart Tachograph Version 2。Mobility Package 対応、追加位置・国境関連機能 |
G2カードはG1との後方互換性が求められ、G2V1とG2V2の間にも相互運用要件があります。
適用範囲について
本ツールの中心は、カードのファイル構造・パーソナライゼーション・暗号シーケンスの機能検証です。車載器(Vehicle Unit)、Motion Sensor、GNSS、DSRC を含む完全な型式認証設備ではありません。
次の事項はメーカー公開情報からは確認できないため、個別にご確認のうえご提案します:4カード種すべてが標準ライセンス対象か/G2V1とG2V2の試験スイートが別ライセンスか/G1のRSA系とG2のECC系の鍵管理方法/テスト用ERCA・MSCA証明書の生成・インポート方法/実運用鍵をHSM内に保持したまま試験できるか/Type Approval試験をどこまで含むか。
実機写真


導入構成の例
用途に応じて必要な要素が変わります。見積時にはリーダーとライセンスのインターフェース範囲を必ず確認します。
| 用途 | 構成要素 |
|---|---|
| EMVカードの標準構成 | CPT v4 または CPT 3000v3 + Barnes 3K7 Triple Interface Reader + 対象ブランド用PVTスクリプト + 対象ブランド Certification Module + 年間保守/スクリプト更新 |
| 暗号検証を含む構成 | 上記 + Host Simulation Module + 発行者鍵、または HSM Interface + 対象HSM |
| 独自カードアプリ開発 | CAT 3000v3CL/後継CAT環境 + Tcl Script Development + 接触/非接触リーダー + 必要に応じて Host Simulation/HSM |
| モバイル/UICC | CPT または CAT の ML 構成 + SWP Reader + NFC Reader + 実機ハンドセット + 対象モバイルブランドスクリプト |
| タコグラフカード | G2V2 Tachograph Card Test Tool + ISO 7816対応リーダー + G1/G2V1/G2V2テストスイート + 対象カード種別ライセンス + テスト証明書/鍵セット + 必要に応じてHSM |
導入用途
- カードメーカー・パーソナライゼーションビューローの出荷前QC
- 発行当局のカード検証
- フリート事業者・輸送事業者のコンプライアンス確認
認証取得そのものは横断の認証サービスへ導線します。最新の対応範囲は見積時に確認します。
