組込ランタイム · Alcinéo
SoftPOS SDK
汎用スマートフォンを非接触決済端末化するSDKです。専用POSハードウェアを用いず、Android端末のNFC機能でEMV非接触決済を受け付けます。
位置づけこれはリーダー/端末に組み込んで動くランタイム(決済処理の本体)です。試験する道具(テスター)ではなく、テスターで検証される DUT 側に載る製品です。ポジティブワンは、認証取得を前提とした実装として供給します。SoftPOS SDK は PCI SSC の MPoC 評価を取得し、PCI Security Standards Council の一覧に掲載されています(MPoC Software)。EMV L2 カーネルの Type Approval とスキーム認定は、対象ハードウェア・対象スキームごとに別途必要です。
何を提供するか
汎用スマホを非接触決済端末化するソフトウェアSDK。 端末・SoftPOS への組込みを前提に、認証取得済みの実装を提供します。
対応規格・認証
PCI MPoCEMV Contactless L2
CPoC と MPoC の違い
PCI の SoftPOS 系標準は2種類あり、対応範囲が異なります。
| 標準 | 範囲 |
|---|---|
| PCI CPoC | 非接触カード読取りのみ。PIN入力は対象外。PCI SSC は 2026-05-01〜10-31 を移行期間としており、現行は MPoC が主 |
| PCI MPoC | 非接触読取りに加え、スマートフォン画面での PIN 入力(ソフトウェアPINパッド)を含む |
SoftPOS で PIN を扱う場合、Attestation、Monitoring、鍵管理、改ざん検知、ルート化検出などが必須となり、バックエンドサービスとの組み合わせが前提になります。
SoftPOS の構成要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 非接触カーネル | スマートフォンのNFCで動作する CL1/CL2 |
| ソフトウェアPINパッド | MPoC 対応時。画面上でのPIN入力 |
| Attestation | 端末の真正性・完全性の継続確認 |
| Monitoring | 不正・改ざん・異常挙動の監視 |
| 鍵管理 | 暗号鍵の配布・更新・失効 |
この製品を導入する際の検証
SoftPOS は「スマートフォン+ソフトウェア」という構成上、従来の専用端末とは検証の観点が異なります。実機での RF 特性が機種ごとに変わるため、L1 相当の実測が重要になります。
| 観点 | 推奨する検証 |
|---|---|
| RF 特性・アンテナ | ProxiLAB Quest による波形解析・キャラクタライゼーション |
| プロトコル挙動 | ProxiSPY Quest による非侵襲モニタリング |
| 位相ドリフト耐性 | ALM(Active Load Modulation)搭載端末との組み合わせ試験 |
| L3・受入試験 | ICCSimTMat 等によるブランド統合試験 |
選定ガイド — Alcinéo スタックのどれが合うか
Alcinéoは試験器ではなく、被試験側(DUT)に組み込むソフトウェアの供給元です。認証の範囲は製品ごとに異なるため、対象スキームと有効な承認の範囲は個別に確認します。「部品(カーネル)→SDK→運用→業種スタック」の順に完成度が上がります。
| 製品 | こういう検討なら |
|---|---|
| L2 非接触カーネル | 自社端末・SoftPOSに EMV カーネルを組み込みたい(部品) |
| MPoC Software SDK | PCI MPoC準拠のソフトウェア決済を実装したい |
| ★ SoftPOS SDK(本ページ) | 汎用スマホを非接触決済端末化したい |
| A&M Backend Services | SoftPOS運用のattestation・監視をバックエンドで回したい |
| 交通向け SoftPOS | 改札・交通事業者向けの完成スタックが欲しい |
この DUT を検証するには
このランタイムを組み込んだ端末(DUT)に対しては、下記のテスターで L1 / L2 / L3 の試験を行います。ランタイム単体ではなく、組み込まれた DUT を試験します。
